私がめざすのは、
  日本を元気と生きがいのある社会にすること。
  そのためには、あらゆる世代の人々が自分に合った医療や治療法を
  気軽に安心して利用できることが必要です。 
  自立的な健康を手に入れ、生きがいのある仕事と充実した生活を共存させ、
  生き生きと人生を楽しんでいること。
  私はそんなネットワークを創りたい。

  それを実現するためには、『がんばらない、でも、あきらめない』ことが肝心。

  『がんばらない』とは、一生懸命にならないことではなく、
  自分の気持ちや身体からのメッセージを無視してまで
  「仕事」や「他人」を優先しすぎないこと。

  それさえ気をつけて夢をあきらめなければ、
  『本当にどんなにつらいことでも、
  それが正しい道を進む中での出来事なら、
  峠の上りも下りもみんな、
  本当の幸いに近づく一足ずつなのだ』

2007年05月05日

サン=テグジュペリの星の王子さま展

昨日、訪れた松屋銀座の『サン=テグジュペリの星の王子さま展』
あらためて『星の王子さま』の良さを思い起こさせてくれました。

星の王子さま展.JPG

おとなにもこどもにもすべての人に伝わる真に優れた作品というのは
自分の内面と向き合えるような寓話であると僕は思います。


「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ」


『星の王子さま』の中でもっとも有名なこのセリフ。

うわべを見ていたら、本質は見えない。
“見える”ものだけで判断していては、文字どおり表面しか見えない。
これは『星の王子さま』の作品全体をつらぬく根本の哲学です。


小さな星に住む「星の王子さま」が故郷を離れ、
やがて地球に立ち寄り、砂漠に不時着していた飛行士に出会う。
そして地球に来てちょうど一年後の夜、静かに姿を消す。

この作品は1943年アメリカで初めて出版されて以来、
世界160ヶ国以上で翻訳されています。
その発行部数は8000万部を越えたと言われ、
聖書に次ぐロングセラーとして多くの人に愛され続けています。
日本でも紹介されて50年あまり、2005年の国内著作権消失を機に、
現在多くの新訳本が次々と出版されています。
作者はフランスの作家、サン=テグジュペリ。
僕と同じ誕生日で6月29日生まれです。笑
第二次世界大戦末期に、飛行機で地中海の彼方に消えていった
彼の遺作となった作品が『星の王子さま』でした。


僕がこの作品が素晴らしいと思うもう一つの点はその読むときどきの
自分の状況や状態、心持ちに応じてさまざま読み方、感じ方ができることです。

それは、ミヒャエル=エンデの『モモ』、宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』など
年齢や性別、世代や時代を越えて読み継がれる作品の大きな共通点だと思います。

王子さまは旅の途中、6つの星に立ち寄ります。
それぞれひとつの星に住人はひとりだけで、誰もが風変わりな大人です。
王さま、うぬぼれ屋、呑み助、地理学者、実業屋、点燈夫。
それらの登場人物は自分自身の中の『支配欲』、『うぬぼれ』、『惰性』、
『所有欲』、『歯車』、『象牙の塔』といった内面のメタファー(暗喩)として
今の自分を鏡のように映し出してくれます。

そして、王子さま、飛行士、王子さまの愛したバラ、星の住人たち、ヘビやキツネ。
『星の王子さま』の登場人物は、たいてい皆ひとりぼっちで生きています。
人間は誰しも、孤独を抱えて生きているものです。
けれど、みな誰かを愛すること、愛されること、
友達になることをのぞんでいるはずです。


「きみのバラのためにきみが失った時間こそが、
バラをかけがえのないたいせつなものにしているんだ。

人間っていうものは、このたいせつなことを忘れてるんだよ。
だけど、きみはこのことを忘れちゃいけない。
めんどうをみたあいてには、いつまでも責任があるんだ。
まもらなけりゃならないんだよ、バラの花との約束をね…」


    王子さまのお掃除.jpg


僕自身、忙しさを理由にして、大切なものを心で見ているとは言えません、
また、一つひとつの関係を大事に築いているともとても言えません。

「そんなに急いでなにを探し求めているの?」と、
王子さまが転轍手にしたような、人生における本質的な問いかけに直面したら、
明確に、しかも自信をもって答えられないかもしれません。

だからこそ、キツネが王子さまに送ったこの言葉は、
砂漠に水が吸い込むように、僕の心に沁みこんできます。

“バラの花”は具体的な人物でも、自分の信念でも、
将来の夢でも、現在の仕事でもいいと思う。
自分が多くの時間をついやしたかけがえのないもの。

王子さまは言います。


「だれかが、
何百もの星のどれかに咲いている、
たった一輪の花がすきだったら、
その人は、
そのたくさんの星をながめるだけで、
しあわせになれるんだ。

そして、
<ぼくのすきな花が、どこかにある>
と思っているんだ。」



         バラの花.gif

王子さまがいってしまったあと、飛行士はこの世界にあるものが、
なにもかもちがってしまっていることに気がつきます。
かけがえのない大切なものをもったひとは、たとえひとりになっても、
もう孤独ではないのです。

夜空の星を見あげて王子さまを想うとき、
五億の鈴が鳴りわたるのが聴こえるからです。

posted by どぅー at 17:28| Comment(24) | TrackBack(1) | あれこれ日々思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こちらもお邪魔させていただきました。
星の王子さまの良さは語りつくせないですよね。
どぅーさんの言葉もすてきです。
Posted by ツインぱぱ at 2007年05月05日 19:18
星の王子さまの内容、実は全然知らなかったので、本気で星の王子さま展に行きたい、ってかまず本を読みたいって思いましたわ!!!!

明後日学校で借りてみようかしら(●´ω`●)

自分の状況に応じて様々な感じ方が出来たり、どの年代においても読み継がれる、というのは、本当に素晴らしいですね!!!


何かにつまずいた時でも、充実してて幸せを感じる時でも、悲しみに暮れている時でも、これを読むとしっかり自分に向き合えそうな気がします。


まぢで読みます!!!!!!むしろ買って読みたいですwww


ホント最近、どぅーさんからいろんなものを得っぱなしですわ(〃∇〃)ありがとうございます(*´ω`*)
Posted by ちっぴ at 2007年05月05日 19:19
はじめまして、トラバありがとうございました。
サン=テグ・ジュペリと誕生日が同じなんて素敵ですね。

ふとした時に王子さまの言葉を思い出すと
なんとなく優しい気持ちになれます。
今回の展示は本を読んだ時以上に気持ちが透明になるものでしたね。
Posted by かなの at 2007年05月05日 19:52
こんばんわ。

私もどぅーさんの影響を受けて三月くらいかな?本を買って来て『星の王子さま』を読んでみたんです。

恥ずかしながら小さい頃はよく分からなくて途中でやめてしまって読んだことがなかったの(^_^;)

物語なのに、道標のようですよね。

長く人気がある理由がよく分かりました。


私も銀座松屋に行きたかったなぁ〜残念!


Posted by ぱあやん at 2007年05月05日 21:29
ツインぱぱさんへ

コメントありがとうございます!!

ちょっとアツく語りすぎてしまって恐縮です><
でも、ほんと『星の王子さま』の良さは語りつくせないんですよね。

共感していただけてとても嬉しいです☆
Posted by どぅー at 2007年05月05日 22:49
うわ〜!こんな展覧会やっていたとは。。
教えてよ〜 笑
月曜五時までかぁ、、間に合わないよぅ 泣

私も最近また読み返したよ〜。
まったく同じ感想を持ちました。
そして普段の生活でも、最近きつねの言葉が思い出されるシーンが多いよ。。
いつもそういうこと忘れないようにいたいなぁって思います。。
ほんとに、出会えてよかった本です。

今日楽しかったです。次回はタカヨシ前でね 笑
Posted by keiko at 2007年05月05日 23:02
ちっぴさんへ

星の王子さまを読むきっかけにして
いただけるというのはすごく光栄です☆

最近は新訳ブームでどの翻訳を読もうか悩むかもしれないですが、
それも含めて楽しんでくださいね。

ちっぴさんのコメントもとても大きな励みになっているので
こちらこそありがとうございます。
Posted by どぅー at 2007年05月05日 23:24
私しっかりと読んだことがないのです(・・)
コレを機に買ってみます☆
やっぱり、深いところでみんな繋がっているんですね(^□^)
Posted by みにまむ苺 at 2007年05月05日 23:27
かなのさんへ

こちらこそコメントを返していただきありがとうございます。

サン=テグ・ジュペリさんと同じ誕生日なのは
僕の数少ない自慢の一つなんです。笑

王子さまの言葉はちょっと枕元に置いておきたいまさに“枕頭の書”ですよね。
その言葉を思い出して優しい気持ちになれるのは
かなのさんが優しい人だからなんだと思います。

展示会は僕も想像以上に良かったので、
多くの人に見てもらいたいんですよね。
そこに携わった人たちの本気度や
真摯な思いが伝わってくる気がしました。
Posted by どぅー at 2007年05月05日 23:30
ぱあやんさんへ

こんばんは〜☆
ぜひぜひぱあやんさんにもご覧になっていただきたかったです><

ちっぴさんのコメントで、
『何かにつまずいた時でも、充実してて幸せを感じる時でも、
悲しみに暮れている時でも、これを読むと
しっかり自分に向き合えそうな気がします。』
と書き込んでいただいているんですが、
まさにそんな意味で、ぱあやんさんの仰るように
僕も“道標”のような物語だと思います。

僕も大人になってからこの物語が伝えたいメッセージを
受け取れた気がします☆
Posted by どぅー at 2007年05月05日 23:38
keikoちゃんへ

オーノー、それは申し訳なかった><
これは追加開催に期待だね♪

何度読み返しても、そのたびに新たな出会いがある本だよね。


そうそう、バスケも楽しかったな〜♪
やっぱりチャリで気軽に行ける地元っていうのはいいね!!
ぜひぜひ次はタカヨシ集合で。笑
Posted by どぅー at 2007年05月05日 23:44
苺ちゃんへ

苺ちゃんもぜひぜひ読んでみて☆

深いところでつながってるし、
この本は“つながり”そのものに対しても
深く考えさせてくれると思います。
Posted by どぅー at 2007年05月05日 23:48
日記を読んでみても、おひとりおひとりへのお返事コメントを読んでも、どぅーさんはほ〜んとに深みがあって優しい方だなぁって感じますよ。(深みが…っていうとおじいちゃんみたいですけどm(__)m)

それに、読んでいて心が綺麗になれます。

いつもすてきな言葉をありがとうございます^^

Posted by どぅーさんへ at 2007年05月06日 00:15
星の王子様展行きたいです!!でも、遠くて行けません・・・(-_-;)

星の王子様は本当にいつ読んでもいいです。小さい時に読んでも気づかなかったことも、今読むと気づくこともたくさんありますしね。知らない人には是非読んでほしいですね!!

どぅーさんからもいろんなものもらってます。素敵な文章を毎回ありがとうございます!!
Posted by リナ at 2007年05月06日 00:42
詳しく、書いてくださってありがとうございます。私は感動して2回行ってしまいました。
子どもの頃の読んでわかった気になっていましたが、おとなになってからこそわかることがたくさんあって、すごく感動しました。
新訳がたくさん出ていたのにびっくりしました。
エンデの「モモ」や宮沢賢治も大好きなので、またいろいろ解説をお願いしたいです。
Posted by こぶたのチェリー at 2007年05月06日 01:34
どぅーさんへさんへ

そんな風に仰っていただけるのはとても光栄です☆

友人たちからもおじいちゃんと言われることはあるんですが(笑)、
実際は気楽なお調子者なので面映いところもあります。

これからもコクと深みを増しつつも、
新鮮さを忘れずにいきたいと思います♪
こちらこそ素敵なコメントをありがとうございました。
Posted by どぅー at 2007年05月06日 10:10
リナさんへ

三越名古屋栄店でも8月29日(水)〜9月9日(日)に
開催するんですよ。

少しあとになってしまいますが、
もし覚えていらっしゃったら、
ぜひぜひ行ってみてくださいね☆

Posted by どぅー at 2007年05月06日 10:15
こぶたのチェリーさんへ

チェリーさんはエンデや賢治もお好きなんですか〜。
彼らの作品はほんとにたいせつなことを伝えてくれる
素晴らしい寓話ですよね。

しかも、「星の王子さま展」に感動されて
2回も行かれてしまうなんて素敵です!笑
実は、僕も月曜日に仕事が早く終われば
もう一度行きたいと思っています☆
Posted by どぅー at 2007年05月06日 10:25
静止衛星から地球の写真を見ると、本当に綺麗な「青い星」と感じますね!

その綺麗な「青い星」をいつまでも大切にしないと!!・・と思いますね!!・・(^_^)v・・

そう言いながら、時々車を走らせ、この「青い星」を汚している自分が居る事の矛盾を感じます。・・(^_^;)・・
Posted by ごとちゃん at 2007年05月06日 11:31
ごと叔父さんへ

王子さまと一輪のバラの花が出会えたのも
「星」があったからこそですもんね。

地球にも人にも優しい暮らし方というのを
できる範囲でしていきたいです。

個人的には自転車をおススメします☆笑
Posted by どぅー at 2007年05月06日 12:08
星の王子さまは、どぅーの心の書だよな。
バラの花との約束の言葉はとてもこころに響くよ。
実を言うと、まだ読んだことないので近々読んでみようかな。
Posted by かわしー at 2007年05月07日 00:54
かわしーへ

てへへ(*^_^*)照
まさに“心の書”です☆

ぬぬ、かわしーはまだ読んだことがなかったんだ。
かわしーにはもうちょいハードボイルドの方が伝わりやすいかもしれないけど、
でも汲み取ってもらえるものも十分に大きいと思う♪
Posted by どぅー at 2007年05月07日 07:53
ほんとうに良い作品って、芸術にせよ書にせよ、
そのときどきの自分を鏡みたいに映し出して、
前向きのベクトルの道標になってくれるものですよね。
そういう意味でも素晴らしい作品だなぁと思う☆
個人的に所有してはいないので、この機にキレイなやつを買ってみようかと思います^^
ありがとう!
Posted by ダイ at 2007年05月07日 22:36
ダイさんへ

そうそう、まるで“水鏡”なんですよね。

僕は昔からある内藤濯訳を持っているんですが、後半きつねを
“飼いならす”という部分をどう訳すかがポイントだと思います。
内藤訳はそのあと“仲良くなる”としてるんですが、
“絆をつくる”としてるものはなるほどな〜と思いました。
新訳ブームにはそんな楽しみ方があります♪
Posted by どぅー at 2007年05月08日 07:39
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Excerpt: 私はなにげに星の王子さまが好きです。 何度本を読んでも隠された深い意味があり、サンテグジュぺリの最期と重ね合わせ趣きがあります。 今日から銀座松屋で星の王子さま展があったので会社を抜け出し(昼..
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Tracked: 2007-05-05 19:19
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